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JR東日本 113系0番台(東海道地区)
伊東駅にて 05/08/08
1963年に登場した近郊形電車で、今まで多種多様に使用されてきた。
車体は3ドアで腰掛配置はセミクロスが基本。1991年には2階建グリーン車も登場。
まずは一般席客室内の全景から
ロングシート化された客室内。両側が全てロングシートとなっています。
体質改善以外は客室内ではどうやら腰掛以外の変化はなさそうです。
天井は空調噴出し口のメタルパンチでの板で覆われた箇所が
虫食いのように存在するのみで、照明も蛍光灯の裸のまま。
出入扉です。特別化粧板を纏うこともなく、素材感そのままの扉に小ぶりの窓。
さすがは3扉ならではのロングロングシート。5人掛を2つ繋いでいます。
形状としては若干簡易的なバケット形状を取っていますが、
これは座り心地というよりは定員着座を狙ったものだと思われます。
運転台方向を観ています。面白いのは運転台のスペースを確保するために左側は客室内に飛び出て、
そうではない助手席側の右側では凹んでいるんですね。故に座席数が左右ではことなります。
当然のことながらそのために運転台裏のロングシートの席数は海/山側で異なります。
妻部を見てみましょう。ここもロングシート化されています。
消火器が貫通扉に飛び出して置かれてますね。妻壁はブルー系のちょっと暗めの色調なのですがこれがどうも。
中間車の妻部には右手のように優先席が設定されています。
妻部のロングシートは5人掛です。
編成中に数箇所トイレが設置されています。妻部にご覧のような感じであります。
ちなみに中はお化粧直しはされていますが、今も和式です。
こちらはセミクロス仕様のまま体質改善された車内の様子です。
妻部の腰掛の配置としてはそのまま両側に固定ボックス席ですね。
車両中間部はセミクロス仕様。扉に挟まれたこの間には海/山側にそれぞれ2つのボックス。
車両中間部はセミクロス仕様。扉に挟まれたこの間には海/山側にそれぞれ2つのボックス。
腰掛の骨組みとなるフレーム類は塗装色を塗り直しただけで異なることはないのですが、
バケット形状化されたためにちょっとだけ従来よりは座り心地はきちんと座れば改善されたと言えます。
窓枠に2段式。下部は開放可能です。左右のつまみを挟み持ち上げます。
Eシリーズではもう見ることがないボックスの小テーブルもまだこの車系では健在です。
出入扉とボックスシート間には2人掛ロングシートが設置。
妻部は出入口横の扉のロングシートは3人掛となっています。
一部車両はこの妻部に優先席が設けられています。
さあてそれでは特別車へと参りましょうか。
まずは平屋作りの東海道本線113系のみ現存するこの1200番台が楽しみです。
ずらりとならんだ簡易リクライニングシート。今となっては老朽化してしまった腰掛ですが、
これが出た当時はきっとお金を払ってゆったりと東京まで往復したかった人が多かった羨望の的だったに違いありません。
落ち着きある深みのある赤の表地は当時は一般席が青の表地だったことを考えると明らかに違いますよね。
余分な装飾が車内にはないため、すっきりで上品な感じがするグリーン車ではないかと思います。
左右はカバーが付いた蛍光灯の直接照明。若干客室内には出ているものの空調機器がところどころ天井に顔を出しています。
窓にカーテンを全て下ろしてみました。引っ掛け式の伝統の日除け。
それから窓と窓の間の柱上部には帽子掛と窓側だけにある小テーブルが見えています。
なお席番表示はこんな風に掲げられていました。
これが簡易リクライニングシート。前に出すか後ろに引くかのリクラは時代を感じる代物です。
ヒジ掛は樹脂製の真っ白なヒジ掛。その下の表地を貼った装飾のヒジ掛がアクセント。
脚台は据え置き式。背面にはほんとのアミ袋が付いていますが、助手席側にはテーブルは存在しません。
妻部はほどよいややクリーム色掛かった化粧板に通路中央には奥ゆかしき扉が在ります。
扉上部にあるはっきりとしたグリーン車の明示シール。
後年になって貼られた喫煙や携帯マナーのシールはありますが、伝統の便所使用ランプも。
妻部隅用には2人でひとつの隅用テーブルが設置されています。
ちょっと客室を出て、
なおグリーン車専用の出入扉はどのようになっているのかというとこんな感じ。
駅毎の慌しい乗り降りは想定していないのできっと狭めの扉になったのでしょう。
デッキ側から見た客室へと繋ぐ片開き扉。
デッキにあるトイレと洗面台空間。右手の扉がトイレへの入り口となる扉。
冷水器がない他は基本構成が変わっていないはずの洗面台空間。
お色直しで腰ぐらいの高さまで群青色に塗装が施されてはいます。
でもたとえば洗面台のレバー式の蛇口などはそのまま。
冷水器がここに無いのですがそれ以外は金属製の荷棚も小窓もそのまま。
次は2階建てのグリーン車。
それでは先ほどの平屋のグリーン車から2階建ての車両に移ります。
両車を繋ぐ幌にある扉は黄色での化粧をされた扉。
2階建て車両でも平屋部分も車端部にはあります。3列ながら独特の空間。
デッキとを繋ぐ扉はこのように黄色で化粧が施された扉。
小窓には茶色の透かしが入っていて外側からはほとんど中は伺い知ることはできません。
妻部にはもちろん方向によって前にテーブルが無いので共通のテーブルがあります。
細長いながらも後年に製作された車両らしくきちんと2人分あります。
日除けを降ろしてみました。引っ掛け式の日除けですが大きな窓から直射日光を遮ってくれます。
それでは肝心の2層作りのまずは階下から。さすがに限られた空間を最大限するように天井はまっ平ら。
しかし階下だけあってあまり人の出入が少なめで落ち着ける空間です。
妻部はこんな感じ。
今度はデッキを中継して今度は階段を上っていくと階上へと登ることができます。
階段の手摺は樹脂製ながら木製ライクな色使いでちょっとシック。
階上席はちょっと断面積の都合上狭くは感じるものの、
実際に着座すると案外そうでもなくゆったりと感じることができます。
天井はうまく断面形状の緩やかなカーブを生かし直接照明ながら
間接照明のようにお互いが光ぶつかって乱反射することでうまく間接照明のような感じになっています。
さあて腰掛です。背面テーブル、アミ袋が背ズリに設置。
ヒジ掛は中が空洞になった長方形の形。閉塞感が無い代わりに物は落ちやすいですね。
座り心地はまずまずかな。おおよそ1時間程度の東京入りにはこれでも充分かもしれません。
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