313系3000番台

身延線 富士駅にて 04/12/12

313系シリーズの一つとして登場した3000番台。表の顔は他の番台に同じであるが、
この3000番台の目的は2両1編成で身延線などローカル線のワンマン運転を狙いとしている。

身延線 内船駅にて 04/12/12

外観側面でこのように窓がない箇所があります。
実はここにトイレが設置されています。
ローカル線としての距離も長く、ぜひとも必要な設備と言えます。

扉付近の様子です。両開きの扉は帯は省略されています。
扉右手にあるのが右の写真。LEDによる明示と開閉の外ボタンです。

中央線 高蔵寺駅にて 99/07/17

←甲府寄　□＋□　富士寄→　（身延線の場合）

まずは客室内の全景からみていきます

中央部にボックスとなるセミクロス腰掛、車両連結、妻部の甲府寄の車両にはロングシート、
富士寄の車両では妻壁・身障者用腰掛が配置されております。

手前から4人掛腰掛、出入口を挟んで、２人掛ロング、２人掛が並んでいます。
モケットは全てエメラルドグリーン色で薄く斜めに黄色の斜線が入っています。

今後は背面から。出入口には整理券発行器があり、2人掛、4人掛腰掛が並んでいます。

共通仕様を次に見ましょうか。

まずは出入扉から。前面オフホワイトの化粧板が施された美しいもの。
扉上部にはLED式の電光案内表示器が取り付けられています。
１行表示の停車駅表示等のみのシンプルな表示ではありますが、
交互に日本語/英語を標準に表示致します。
それにしてもこのような設備を持った車両がローカル線を走る時代になったんですね。

また扉の右手には外にもありました扉開閉ボタンがあります。
扉から離れた位置からでも判るようにLEDの右手天井近くにボタンがある旨のサインも。

側窓はご覧の通りたいへん大きいものです。まさにワイドビュー。
腰掛も窓枠に合わせて設置されています。日除けは引っ掛け式です。

天井はラインデリア。レール方向に続きます。
また照明は豪華にカバーが掛かった左右2列のラインデリアと統一感のある感じ。
ここだけを見ているとローカル線の仕様とは思えないほどです。

吊革は従来の311系等と比較してみて変化が感じられません。

車両連結部に近い位置にある出入扉横の整理券発行（準備）箱です。
山側でば消火器収納箱も兼ねています。
この3000番台では腰掛他、消火器の収納スペースが他に無いに、
苦肉の策としてこのような場所に設定されました。

それでは運転台へと近づいて行きましょう。

運転台付近の様子です。なんだかデコボコした仕切りとなる壁には4枚の窓。
若干高い位置に窓はあるものの、眺望性も兼ね備えた作りとなっております。

ワンマン運転を前提とし、その際には一番進行方向前の車両の扉から降車としているため、
床にはデカデカとこのよう降車進行方向についての指示まで親切にされています。

頭上にあるのがこちら、LED式の運賃表示器です。

セミクロスシートです。手前が４人掛、奥が２人掛です。
バケットタイプの腰掛に背ズリにはソフトレザーの枕カバー、
４人掛を見ると背ズリに当たる部分の通路側には樹脂のカバーをつけた肘掛があります。
窓側にも窓枠の下部に肘掛が見られます。

4人掛の反対側はご覧の通り、背面に2人掛ロングシートが控えています。

0番台等のロングシートと同じ仕様で表地のみ異なります。

←甲府寄　■＋□　富士寄→　（身延線の場合）

次は甲府寄の車両設備を見ていきます

妻部はグレーの表地の優先席となる4人掛ロングシートがあります。
引き戸の貫通扉の真ん中にある上下大きなガラスは向こうを見渡せる豪華な仕様。
もちろん中間色を選んだの理由はおそらく周りの雰囲気に合わせているに違いありません。

バケット仕様となっています。仕切には0番台等と同様の板が使われており、
その仕切りからは荷棚まで繋がる丸パイプが伸びております。

←甲府寄　□＋■　富士寄→　（身延線の場合）

次は富士寄の車両設備を見ていきます

こちらでやはり特筆すべき設備はトイレ。左手の大きな空間がそれにあたります。

さて、トイレで大きな引き戸を開けると…

トイレの中はおむつ交換台まで設定されており、洗面も自動、便器は洋式です。
特別な装飾はないのですが、清潔的でしかも広く使いやすいです。

トイレの向かいに妻壁と身障者用の1人掛腰掛が設定されています。
妻壁腰掛は車体壁に取り付けられているため若干背ズリが薄めですね。
肘掛樹脂カバーが車体まできちんと処理されているのには驚きです。

こちらの車両では妻部は上記の通りトイレと身障者用のスペースが大半を占めるがゆえに
妻部に優先席を設けることができないことから、
出入扉横の2人掛ロングシートグレーの表地とし優先席としています。