JR四国

5000系/223系5000番台「マリンライナー」


高松駅にて 04/04/30

快速サンポートと並ぶ5000系。鋭い顔つきに注目が集まります。



まずは一般車から

5000系はJR四国、223系5000番台は2両固定のJR西日本所有の車両となります。


高松駅にて 04/04/30

5000系に対して223系を踏襲しているこちらの顔は柔らかい感じですね。


サイドは茶色の帯が窓枠に沿って続き、窓のユニットの黒が印象付けています。


先頭車には身障者用スペースとトイレが配置されております。
このため入り口左手にはトイレがあるため窓が存在しません。


もちろん出入扉横には開閉ボタンは常備。
まあ冬季も比較的寒くない地区での運用ですのでそれほどの活躍はないでしょうね。


側面出入扉近く上部にはLED式電光表示器があります。
ここは従来の223系とは違いはありません。
違いは左の「マリンライナー」の方向幕。これは5000系/223系5000番台ならでは。



車内の様子


まずは今入ってきた出入扉を振り返って見てみます。
外側はステンレスそのままの外観でしたが、車内は一変化粧板が全て貼られた美しいものです。
扉上部にはやや小さめではありますがLED式電光表示器があります。
着座していればこの扉の表示器はあまり情報としては見ないわけで、
号車や停車駅のシンプルな表示、つまりはこれくらいの情報盤の大きさで充分でしょうね。


もちろん内側にも扉開閉ボタンはあります。壁に埋め込まれており邪魔にはなりませんね。


妻部に近い扉から入って運転台方向を見ています。
出入口付近は出入台固定腰掛が鎮座し、その間には転換腰掛がずらりと並びます。


天井は中央の直線のラインでの統一感のあるラインデリア。
腰掛にも取手はついていますがすべて腰掛前には吊り革が設置されています。
アーバンネットワークではもちろんですが、瀬戸大橋線も時間帯によっては混在しますからね。


側面の窓はユニット枠ですが、開放感たっぷりであり採光性は抜群です。
それだけの窓だけにUVカットはガラスに入っており、またブラインドも引っ掛け式ですがあります。


なお荷棚は化粧板もあるこんな感じ。


より運転台に近付きます。腰掛枕カバーにかかる緑色はそこが優先席であることを示します。


窓にもこのように大きく緑地に優先されるべき方のイラストでの案内表示。


223系においては前面展望はほんと充分過ぎるくらいに確保されていますよね。
具合のいいことにその窓下には全て横棒があるのでかぶりつきには特等席がたくさん用意されています。


運転台です。


翻って妻部の様子です。こちらは先頭車ではありませんが一般的な妻部の様子。
左右には固定腰掛がありボックスシートの状態となっています。


貫通扉だって手は抜いておりません。車内の壁面に色調を合わせてクリーム色の化粧板を纏っています。
右手にある縦の茶色のものは取手ですが取手を左に軽く引けば簡単に開閉可能です。


そしてトイレが設置されている先頭車妻部の様子を見てみましょう。
とにかく変わった空間となっております。おそらくは貫通扉をここだけずらしたくなかったのか、
身障者対応トイレとするために従来の通路半分の空間ではゆとりが出せないためか、
扉から斜めに飛び出るような変形的なトイレ、空間となっています。
そのため右手写真のように妙にあまった空間は腰当を取り付けた不思議なものになっています。
でもこの広がりを生かしてここは車椅子も置いておけるスペースも兼ねていますよ。


ここがその車椅子のスペース。横棒もありますよね。
ヒーターは完全に壁に埋め込まれており邪魔になりません。


さて腰掛はまずは出入扉すぐにある出入台固定腰掛からです。
出入扉側に向けて収納式腰掛が設置されています。
もちろん収納された混雑時の立席者のことも考えて背ズリ上部にずっと握り棒がわたされています。


収納式腰掛を出してみました。いちおうは詰物が座面にあるため少々の着座はかまいませんが、
あくまではちょっとしたときの腰掛には過ぎません。


なお腰掛によってはこのように下部に消火器が収納されている場合があります。


出入台腰掛の正面・側面はこのようになっています。
背・座とも転換腰掛とは違いはありませんが、側面はさすがに厚みがありますよね。
混雑時を想定して背面の樹脂カバーがかなり側面まで回りこんでいるあたりは223系の血筋ですね。


側ヒジ掛はヒジ当部分も樹脂で覆われているため冷たい感じはしません。


やや硬めの座り心地の転換腰掛。通路側の取手は大きくて握りやすいです。


優先席はこのように枕カバーが半分緑色となっています。




次は指定席を見ていきます。