JR西日本

クモハ42





小野田線 雀田駅にて 02/12/30

発車を待つクモハ42。
単行で長門本山までの短い道のりをこのクモハ42が向います。


長門本山駅にて 98/6/28


車体に光る、鈍い光り具合にこの車両の歴史を感じます。
よく見るとワンマン、優先席表示が。このクモハ42が登場した当時は考えもしなかったことでしょうね。


鋲が美しい



では車両の中へどうぞ。最初は車内の設備から。


まずは車内全景から眺めてみます。
何度も塗られた茶色の塗料、木の温もり。全てが時代を感じさせるものですね。


さらに運転台に近づいてみます。ここでは長門本山方向を見ています。
これから長門本山に向う運転台付近には客席と仕切るための横の長いパイプが見えています。
その手前には出入口付近中央に立席者のために天井から床までポールが立っています。


もっと近づきます。左手運転席の横にはワンマン運転のための運賃回収箱が見えています。
最近の機器とは違いなんだか手作りのような可愛らしい小箱が取りつけられてます。


では周辺を見てみます。まずは出入扉を車内から見ております。
外観とは違い車内ではクリーム色に扉が塗られています。
他が深みのある茶色で統一されているため、逆にこのクリーム色がアクセントで好感を持てます。


出入口扉だけではありません。乗務員扉にもクリーム色に塗られています。


運転台付近の腰掛はロングシートとなっているのですが、その部分だけ吊り革がこのように設置されています。
天井もそうですが天井から伸びる吊り革を支える支柱部分デザインもなんだかレトロです。


天井にはこれまたレトロな扇風機が。


今度は宇部新川方面での運転台付近を見ています。
基本的には両運転台とも仕様は同じですね。


運転席裏の壁には運賃表が掲げられていました。
なんだか車内の雰囲気に合った運賃表ですよね。


側面の窓です。2枚に分けられたその窓枠も勿論木製。いい光が指し込んできそうです。

それから運転席です


ごらんの通り運転台によって座席の種類が違います。これ、あとで取り付けたもの?
ワンマンの自動放送システムの種類が3種類しかなくて、運用がわかりやすかったです。



次は腰掛です


最初にクロスシートですが、取替えられてはいますが、
木枠の形状に合わせてつけられた取手のラインが非常に美しいです。
座、背はほんと直角ですね。クッションは取替えられているものの、
長時間はきついかもしれません。でもこの車両が登場した当時はこれが最先端だったんですね。
それはそれとしてやはり木目が年月を重ねて美しく光っているのがたまらないところです。


ちょっと目線を下に向けます。綺麗に白く塗られた脚もいいのですが、ヒーターに注目。
現在主流の吊り下げ式のヒーターではなく、床に据え置きとなっています。
そして丸いドーム状のパンチ穴つきカバーがヒーターをカバーしています。その形状に惹かれますね。


次にロングシートです。出入口隣にあるこのロングシートは窓にあるシールの通り一部優先席となっている箇所もあります。
見て頂きたいのはクロスシートの背面である仕切部分です。
この車両が登場当時からそうなのかは判りませんが、腰掛と同じ青いモケットが張ってあります。
ちょっとしたおしゃれでしょうか。クロスシート背面も木目の渋い色合いも惹かれます。


こちらは運転台横のロングシート。2人掛ですね。木目の仕切が美しいですね。



☆沿線の風景☆  JR西日本 小野田線 ちょっといい駅「浜河内駅」



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