公営

福岡市交通局 3000系(七隈線)


橋本駅にて 05/02/05

今まで鉄道空白地帯であった福岡のベットタウンに登場した路線。3号線(七隈線)
ドイツの工業デザイナーによる滑らかなデザイン。
車体外観色は沿線地域の山々の稜線を表現した緑色と、川の流れを表現した水色が入っているそうです。


小断面地下鉄であるため車体も斜めとなっております。


行き先表示は大きくて判りやすいLED式電光表示。


先頭車側面には福岡市交通局のマークが入ります。



早速入って行きましょう。


まずは全景。小断面地下鉄ながらこの開放感はどうしてなのでしょうか。
滑らかなパイプや腰掛の丸みを帯びたデザイン。そして爽やかな床の青や腰掛の緑。


天井の様子です。ラインデリアとして見せるのではなく、吹き出し口などは隠しているのですが、
天井全体を枕木方向の縦の線でデザイン、覆い隠すことですっきりと見せています。
また照明は左右の腰掛座面上にくるような感じで、必要なところに充分な明るさ感じます。


天井からつら下がる吊革達。吊革そのものは標準的なものですが、注目は吊革通されているパイプ。
従来よくあるような車両全体の天井を隈なく横切るようなものではなく、
必要箇所だけこのように切断されていました。首都圏のような超混雑路線では無理なことですが、
異常には混まない地方都市ならではといえます。
天井で煩い存在のパイプや広告がないためとてもすっきりとしてますね。


車端部の様子です。一番の注目はなんと言っても真ん中のガラスの扉。
大きなドット模様の入ったそれは大きくて狭い車内を広く見せています。
もちろん扉は車両毎に省略するといったことはせず、すべてに設けられています。


次に特徴的な液晶画面。両車端部に設けられ、主に停車駅案内などを行っています。


車端部にある消火器収納です。よく消火器と言うのは低い位置にあるものですが、
この車両では割と高い位置に設定、取り出しやすくなっているのではないでしょうか。


2号車天神南寄り妻部には車椅子のスペースが有ります。


そのスペース壁面に取り付けてあるベルト装置収納箱。


腰掛はなんと言ってもこのエメラルドグリーンの表地が鮮やかで爽やかですねぇ。
アルミと思われるフレーム上に背と座を貼り付けたといった感じのローコスト仕様。
でもそれぞれの間隔が465mmと余裕を持たせた仕様です。ただフレームにゴミ落としがないのでいいのかな?


仕切のパイプ上には木がパイプの形状に合わせて取り付けられています。
ただこれ、実際にはここにヒジをつくとその前に曲げ下がっている形状なことから、
ずるずるとヒジが持っていかれてヒジ当としては機能していません。あくまで装飾ですね。


出入扉の横には握り棒はなく、JR九州で見られるアルミ押し出しそのままの形状が
掴まっているための取手として存在します。


出入扉です。もちろん扉にも白の化粧板が施されており、その曲線のデザインとともに美しい。
千鳥配置にLED式の1行電光表示器が扉上部に設けられている箇所と、


ランプによる到着駅、進行方向や扉方向の案内表示が行われている箇所があります。


側面の窓は固定窓でその車体寸法から大きいとは言えませんが、可能な限り取られた大きさ。


車端部は戸袋の関係で小窓となっています。
この通り車端部に優先席があるのですが、サインによる注意喚起となってます。


車端部の腰掛はこのように3人掛か4人掛。


今度は先頭車運転台に近付いてみました。最大の特徴は運転席と客席に仕切がないこと。
この通り運転を行っていないときは自由に出入が可能となっています。


運転席と客席を仕切る機器収納箱。腰掛の色に合わせて天板がエメラレルドグリーンです。


さすがに運転台には液晶画面はないだろうと上を見上げればどっこいここにも画面が。


操作を行っていない場合の運転台にはこのように青のカバーが覆っています。


運転士腰掛は収納式腰掛。運転外は流れ去る地下駅の照明を眺める特等席となります。


運転台の窓です。


運転席とは逆の腰掛は無いですが、助手席側になります。先頭車はここに消火器が設定されていました。



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