公営

東京メトロ 10000系(副都心線)




和光駅にて 08/08/02

副都心線の開業にあわせ誕生した車両。
曲線を描く先頭車の顔も東京メトロの意気込みが感じられます。


和光駅にて 08/08/02

なのですが側面は意外やあまり先進性を感じられません。

早速入って行きましょう。


やや濃い目のクリーム色といったところでしょうか。
車内全体が黄色系統の彩色で明るさと暖かみを感じる印象を受けます。
腰掛仕切板の曲線を描く模様と形状がそれをさらに柔和とさせます。


車両中央にある7人掛ロングシート。スタンジョンポール付です。
腰掛座り心地は可もなく不可もなく、といったところ。
まあ比較的副都心線だけの利用であれば短時間の利用なのでこれでもいいかもしれません。


車内空間における最大の特色であるこの腰掛仕切板。
最近はFRP製が多いような感じを受けますが、どうやこの車両ではアルミダイカスト品。
ただしそれでは金属感がそのまま伝わりますのでショットブラスト塗装を施しているようです。
この結果強度的に持たせる意味と装飾的に面白い光景を出しています。


特徴的なのはこの妻部です。透明仕切りと扉仕様の貫通路は東京メトロでは初。
向こうの車両までが見渡せるお陰で妻部の閉塞感も和らげています。
なお写真ではこの妻部は優先席エリアであるため吊革も黄色になっています。


さらにその透明な仕切りに近づきます。ちょうど扉取手の高さの位置に縦筋模様が入り、
取手横にはテープで「扉は自動的に閉まりますのでご注意下さい」の注意書き。
地下鉄車両としては珍しい貫通扉の動きに戸惑う乗客が居たのでしょうか。


こちらは2・9号車渋谷寄にある車椅子用スペース。
扉横で便利ですが、縦型ヒーターもなくちょいと冬季はここに居ると寒いかも。


優先席は3人掛ロングシートで青色の表地が張られ、明確に分けられています。


天井を見上げればそこは枕木方向に走るスリットデザインが一面に広がります。
このデザイン、コスト的にはきっと部分的に化粧板を張るなどよりも安価かと思いますが、
案外安っぽさは感じさせないですよ。
そして照明は直接の蛍光灯による照明なのですが、やや天井がドーム形になっているので
その分光が反映しまるで広がりのあるような雰囲気を感じさせます。


車内から見る側面窓です。いわゆるユニット窓。ここは割り切りか。


窓上部にある荷物棚。通勤車両としては珍しい底面透明板仕様。
軽量化のためでしょうか、アルミフレーム的にも珍しいですね。


出入扉です。千鳥配置にて扉上部には2面ディスプレイが配置。
扉そのものも化粧板であり美しいですが、このあたりは平凡な感じがします。
扉横には握り棒はありませんが、製造車両メーカーの特色である代わりとなる突き出した板。



東京メトロ10109 特急横浜中華街行 多摩川駅を通過していきます 2023/05/01撮影 ダウンロード



他のページも見てやってください。