大手民鉄 |
阪急電鉄 9300系
梅田駅にて 04/10/10
阪急の次世代の都市間輸送車両。外観は従来の雰囲気を踏襲していますね。
高槻市駅にて 11/05/08
行先・種別表示装置がフルカラーLEDとなった3次車。
外観色は伝統の色、行き先もLEDではなく方向幕ですが、
側面は連続窓で自分の会社の車両として残しておきたいものはそのままで、
進化させてもいい部分は変えてきている
阪急独自の車両の考え方が見えるような気がします。
高槻市駅にて 11/05/08
早速車内に入ります。
まずは車内全景となります。こちらは3次車の車内となります。
1次車との違いは出入口横腰掛との間にある仕切。
これがあるとないではかなり印象が違いますが、
印象はさておき、基本的な構成は1次車から一貫した車内作りが感じられます。
では出入口付近を覗いてみましょう。
阪急独特の木目調の化粧板が張られた上質感のある印象。
窓そのものもかなり下のほうまで切られております。
扉上部にはLED式電光表示器がつきました。
1行スクロールのため情報文字量は少ないものの、到着駅などが判ります。
3次車からは液晶2面表示器がLED式電光表示器に代わって付いています。
これにより飛躍的に情報量も多くなりました。
左手液晶は沿線案内や広告、右手液晶は停車駅などの運行案内が流れます。
扉左右の空間には従来は縦棒が走っているだけでしたが
この9300系は手でぐっと掴める形状となりました。
JR九州817系でも見られる金色の取手です。
天井を見るとこれは都市間車両としては驚きの照明設計でした。
優等車両ではやく見られる間接照明を採用し、上質感を高めています。
側窓はちょっとロールカーテンを閉めてみました。
白く清潔なカーテンはもちろんフリーストップ。
専用のカーテンサッシがあるところも一般車両では異例ですね。
側窓に入る若干の色がなんでしょうか高級感を出すのでしょうか。
運転台すぐの様子です。もちろんこちらも木目調の化粧板でしっかりと高級感を演出。
最近の車両ではこの空間は腰掛が省略される傾向にあるのですが、
どうして9300系ではしっかりと2人掛腰掛が設定されています。
妻部にある5人掛ロングシートです。
3人掛と2人掛の間には座面に仕切りがあり確実に定員着座を促進します。
運転台の様子です。
運転台横の腰掛は2人掛。
反対側の端部を見ています。まずは驚いたのが貫通扉なのですが、
おそらく現有の車両で一番中央の窓が下まで長く伸びているように思います。
手前腰掛は4人掛ロングシート・・と思いきや先頭車両では収納式腰掛が
左手に設定されています。
しかもそのために起きる収納式腰掛の仕切りにあわせ、
特に収納式腰掛が設定されていない右側のロングシートにも
わざわざ仕切りが設定されているのです。よくやりますよ。
その収納式腰掛ですが座り心地はまあやむ負えないものの、
収納式腰掛としては珍しい3人掛。きっと苦労しているに違いない。
収納してみました。やっぱりちょっと重かったです・・・
まあ写真に写っている横の握り棒を持って手前に座面を倒して引き出します。
あ、急いで引き出そうとするとロックが掛かっていて引き出せません。
この側面の黒いボタンを押してロックを解除してからだします。
こちらは3次車の車端部の様子です。
手前出入口付近にある出入口と客室空間を隔てる仕切板。
阪急らしく樹脂で一体に成形された仕切とはまったく違う上質感。
車端部にある5人掛ロングシートです。
3人掛と2人掛の間には座面に仕切りがあり確実に定員着座を促進します。
ロングシート自体はバケット形状がない従来からの腰掛仕様ですね。
もちろん仕切にも表地は張られています。
妻壁は妻窓はもちろん、貫通扉も大きく縦に入る透明部分が空間に広がりを感じます。
実は貫通扉は自動式。贅沢ですねぇ。
さぁて中央部を運転台方向に眺めています。最後にはやっぱり転換腰掛ですよね。
配置としては出入台に挟まれた位置に設定されています。
出入台腰掛はごらんの通り木製のカバーで覆われた上質のカバー。
さらにその上には出入口付近に立つ立席者のための横棒もあります。
そして上部には腰掛の表地に覆われた腰当が取り付けられていました。
なお中間車の一部にはこんなおしゃれな収納式腰掛がある出入台腰掛も存在します。
転換腰掛はほどほどの硬さのこちらも上質な座り心地。
従来の阪急車の腰掛表地よりちょっと濃い目の表地は触り心地もいいものです。
通路側の取手は敢えてここはゴテゴテした装飾のあるものではなく、
シンプルな形状、簡素な色彩。このあたりに上質空間のデザインコードも読み取れます。
側ヒジ掛全体を表地で覆うばかりでなく、ヒジ当も木製でしかも前後長いヒジ当。恐れ入りました。
妻壁にある腰掛は仕様は同じでも固定式。
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