大手民鉄

京王電鉄 9000系




高幡不動駅にて 03-02-23


高尾駅にて 03-02-23

8000系とはまた違った帯の配置を行っています。


外観としては顔も側面もとてもあっさりとした印象を受けます。
清潔な感じはするのですから、もう少し艶やかな顔でも良いのかも。


橋本駅にて 09-03-15

09年になっても顔に変化は感じられません。


方向幕は以前よりLED電光表示ではありましたが、フルカラーとなりました。




早速車内に入ります。


まずは色彩のコントラストに注目下さい。
車内化粧板やあらゆる箇所、そしてまた床面など寒色系でまとめられているのに
腰掛表地だけは明るめの赤の暖色系を採用しています。
そのコントラストがちょうどいい状態で混ざりあっていると思います。
また床面の腰掛付近は明確に着座と立席区分が濃いグレーで表現されており、
のちほど紹介する腰掛の定員着座もそうですが区分分けがきちんとされています。


さて妻面に近づいてみます。床面からつづくグレー色は木目調となって
この妻壁にも採用されています。
貫通扉は1両おきの片側に採用されており風の通り抜けも避けられています。
両側側面の妻窓が妻面の閉塞感を和らげており効果的ですよね。
ただ貫通扉の取手、これはややデザイン的にこだわりすぎている感もあります。
また右手にある青の表地の部分が優先席なのですが毎車両に設定されています。


扉透かし窓もかなり下の位置まであり、閉塞感を和らげているように思います。


こちらは身障者スペースもそなえた優先席空間のある車両の様子です。
車椅子の方はこのスペースを活用するように設定されています。
(やや上部壁面には車椅子のマークがあります。)
もちろん走行中につかまるべき横棒が窓下すぐに見えていますね。
また貫通扉が省略されている箇所はこのような雰囲気となります。


照明なのですが意外にもここには割り切りがあるように感じます。
空調吹き出しについてもラインデリアでもなく、
また照明も天井奥には収納されているものの直接照明です。


出入扉の様子です。車内壁面同色の化粧板が張られ、とても美しいですよね。
上部の電光表示器については車内に千鳥配置で設定がされています。


やや客室内に向かって飛び出している感じ。
でも表示そのものは大きく見やすいです。


先頭車の様子。ちょっと運転台との仕切壁の窓は平凡かな。
ただここでも壁面は木目調のグレー色を採用しております。
このあたりはどうもあまり重点を置いてはいないようです。


壁面窓枠の様子。2つの窓で構成されています。
腰掛間にあるスタンションポールが明確な着座を狙っています。


これは注目でした。カーテンにも優先席マーク。
また右手の妻窓にもおおきくシンボルマークでここが優先席であることを明示。
優先席の配置といい、このあたりは京王の優先席への配慮の深さが伺えます。


一般席腰掛です。京王初の片持ち式腰掛はバケットタイプ。
座り心地はやや硬め。ですが着座ポイントがいまいちで前のめりでないと疲れやすいかもしれません。


腰掛仕切です。仕切りのみならず上部にも横棒があるため完全に立席者と隔てられました。


こちらは優先席。




09年現在、壁面・床などの色調などに変化はなさそうに見えますがよく見ると、


出入扉には警戒色のレモンイエロー色があちこちに見えています。
扉の挟みこみ注意喚起に扉と扉の合わせ面、扉前のステップ。


ですがこのように扉に貼られていない車両もあります。


強烈な優先席エリアの明示です。これでも携帯電源を入れるか?


「思いやりゾーン」



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