大手民鉄 |
近畿日本鉄道 16600系(吉野特急)
大阪阿部野橋駅にて 10/11/11
丸みを帯びた形状で、滑らかさとスピード感を強調しています。
流れる線にaceの文字。
カラーリングは従来の近鉄仕様。方向案内がその太い紺色の帯の中に煌きます。
この特急車両は、平成21年4月に標準軌線である大阪線や奈良線等に導入した「22600系Ace」と 共通設計の車両です。特に車内の快適性にこだわり、座席間隔や背もたれ高を拡大したプライベート感のある シート、落ち着きと高級感を意識したインテリアデザイン、温水洗浄便座の導入やコンセントの設置、分煙強 化など高水準の快適空間を実現しました。
まずはデッキ周りから見ていきます
吉野寄車両車端部にある喫煙室です。曲線を帯びたクリアな壁面が通路との間を仕切ります。
通路側には壁面に沿って通行の際の手摺が備えられています。
今度は喫煙室の中に入って外側を見てます。入り口はかなり黒めのスモークが掛かっていますね。
窓側は大きく窓が設けられ、流れる風景をぼんやり見ながら煙草を楽しむことができます。
壁面はちょっと疲れたときに腰掛けられるベンチ付き。
今度は大阪阿部野橋寄車両です。こちらは車椅子の方でも利用可能とするため、
さまざまなところで車椅子に対応した設備が見られます。
まずはこの大型のトイレ。喫煙室同様曲線を描く壁面が柔らかい印象を与えます。
中ではベビーチェア・ベビーベッドや温水洗浄便座が導入され、
いろいろな利用シーンに合わせ快適な空間となっているそうです。
ボタン的にはこのほうが押しやすいのかもしれませんが、デザイン的にはどうかなぁ?
対面にある化粧台コーナーです。布製のカーテンで通路との間を目隠しすることができます。
中は実にさっぱりとしていて白色の洗面台が置いてあります。空間としては狭め。
でも鏡面は縦に大きく長く。
洗面台下部にはゴミ箱も備え付けられています。
こちらの車両は出入扉は車椅子対応とするためもちろん横に大きめです。
縦にかなり下まで入ったスリットがどうしても暗くなりがちなデッキ空間を少しでも照らしてくれます。
扉横にあるゴミ箱です。分別もなくちょっと地味。
この車椅子対応のトイレがある車両には、客室に身障者用腰掛もあるので、扉は両引戸となっています。
さて、客室に入っていきます。
順次導入が進んでいるゆりがご形シートが採用された
2人掛フリーストップリクライニング腰掛が配置されています。
車端の妻部には扉上部にLED式電光表示器が掲げられています。
号車表示などの車内案内・停車駅などの路線案内情報などを流します。
天井中央に空調口が設けられ、照明は荷棚の上の間接照明としたデザイン。
荷物棚にはレール方向にスリットが入っています。装飾意図でしょうか。
壁面窓は横に大きく取られ採光性もばっちりです。
カーテンは近鉄ならではの布製カーテン。
荷棚の席番号表示が大きく表示され、大変見やすくなっています。
隅用テーブルは、シートピッチの都合上若干遠くなることから大きめのテーブルが用意されています。
さて腰掛ですが赤ベースの様々の色が散りばめられた暖かみのある表地を纏い、
乗車区間は割りと短めながら、現状最大級のサービス提供を目指していると言えます。
側ヒジ掛も多くの腰掛が素地か塗装色で多くが構成されるところ、
腰掛と同じ表地を張り、より腰掛の印象アップに役立っているのではないかと思います。
その反面中ヒジ掛は短めで割り切ったと思われます。
さらに側ヒジ掛にはインアームテーブルも収納。
これは後述の電源供給による着座時の背面テーブルPC設置を考えて
物が他に置けなくなることから別に用意されたのではないでしょうか。
背面ですが大型の背面テーブルがまずよく目に飛び込んできます。
背ズリ上部の手すりはおなじみのものですね。
さらに小型ながら網袋も用意されました。小物程度までなら収納可能です。
背面テーブルには編成案内表が裏面に貼られていました。
さらに下の脚台カバーに顔を覗かせているのが、電源コンセントです。
網袋の下の方に見えているのが足掛。この状態は足掛を跳ね上げている状態です。
足掛使用時、土足面がこちら。
禁土足面がこちら。
こちらは身障者用腰掛です。
車椅子を繋いでおくベルト装置、跳ね上げ式側ヒジ掛が通路側に見えています。
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