大手民鉄

近畿日本鉄道 22000系



03/02/29

「ACE」の愛称が与えられております。
それまで汎用特急車両として使用されていた10400系、11400系の老朽取替を目的に製造されました。
VVVFインバータ制御を特急車両として初めて採用、最高速度は130km/h。


連続するかのような窓と、流れる風をイメージしたかなのような青い横縞が一部車体側面に入ります。


出入扉は意外や間口が狭い。


内側から見た出入扉です。



まずはデッキから探っていきます


車椅子対応の車両のくず物入れは割と高い位置に設置されています。


一般の車両は残念ながらこの高さ。


近鉄名阪特急以外の全ての特急に言えることなのかもしれませんが、
デッキ空間は必要最低限の空間作りがされているように思います。
出入扉から入ってすぐカーテンもない洗面台が用意されております。


装飾としては素っ気無いのかもしれませんが、写真以上に実は明るい空間です。


たぶん気づかれていない方も多数いらっしゃるのかもしれませんが、洗面台下のくず物入れ。


洗面台横にある近鉄ならではのセルフおしぼりサービス。


車椅子の方にも対応できる車両の客室へと繋がる扉は両開きです。


その車両のトイレは車椅子にももちろん充分に対応。


こちらは男性専用小トイレ。


編成の一部車両にはカード式公衆電話が設置されています。
電話下にはちょっとしたテーブルも完備。


汎用車両ながらこの頃の基本車両製作方針に軽食、車内販売の考えがあったのでしょう。
いまはただ薄暗いシャッターが両方閉じられた空間となっています。



さて、それでは客室内へと進みます。


良くも悪くも上品で地味。そんな基本的な車内と言えるでしょうか。
デザイン的な面白みは感じられないのですが、雰囲気は落ち着きあるものです。
腰掛は2人掛のフリーストップリクライニング。やや硬めな座り心地がちょっと残念。


天井空調口はほんと、中央天井に設けられております。


一般的な車両の妻部の様子です。オフホワイトの白壁に右手号車表示だけが目立ちます。


足元には小ぶりの隅用足掛。


号車表示のほかにトイレの使用状況についてお知らせをする役目をしています。


出入扉の上には号車表示以外に停車駅案内をするLED式電光表示器があります。


車椅子対応の車両の出入扉はこんな感じ。


しかしこの存在がよく判らない。なぜ客室内にこんな機器収納のような箱があるのでしょうか。


で、この箱があるために足元が窮屈な1人掛身障者用腰掛となってしまっています。


思い切った構造で片側のヒジ掛は省略され、反対側も中ヒジ掛のようなヒジ掛。


ちなみに窓側壁にはこの空間が車椅子の方のためのスペースを表す明示と、
緊急用の呼び出しボタンが設置されていました。


側面の様子です。窓は大柄な横長の窓で2列分あります。
カーテン式であるところがいかにも近鉄らしいかもです。


荷物棚はちょっと変わっていまして座席にあわせて間接照明も兼ねています。
また同時に空調の噴出し口もここに見えていますね。
スポット照明と考えれば明るさをここで保てれていいのかもしれません。


最後に腰掛。2人掛のこの腰掛特徴は背面の樹脂のバックシェルと耳にあるでしょう。
外観的な印象はスマートな感じがするのですが、それを保つためであるのか、
背・座とも詰物は硬く、あまりいい評価が与えられるものでありません。
でも背面にあるアミ袋は大きくて間口がもっと広ければ満点かもしれません。


ただ、インアームテーブルは思った以上にい大きく使いやすいものの、カップ受けがないのが…



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