名古屋鉄道

名古屋鉄道 1000・1030・1200・1230系「パノラマSUPER」


1000系 98/12/28 豊川稲荷駅にて


1000系 05/01/04 新岐阜駅にて

1000系は昭和63年に7000系パノラマカーの跡継ぎとして登場。
1030系は7500系の下回り機器を再利用して製造された車両で1000系とは台車が異なります。
また1200系は当初特急で指定席車と一般席車が貫通しておらず不便なため、
一般席用に1000系と同等の1200系を製造して指定席車は1000系を2両ずつに分割し、すべて豊橋方に統一を行った。
1230系も7500系の下回り機器を再利用して製造された車両。


1200系 05/01/04 島氏永駅にて



特別席


まずはデッキ周辺を見ていきます。全席指定の車両、また乗車する区間も短いということで必要最低限の設備。
出入扉は折り戸になっています。またデッキには高い位置に鏡が。
降りるときの身だしなみのための鏡とすればここの鏡は折り畳まれる扉が気になって落ち着かない。


各車両にあるくずものいれ。消火器も綺麗に収められています。


1編成に一つカード式公衆電話が以前はありましたが、現在は撤去されています。


これが有ったときの様子。


身障者対応ではありませんがトイレももちろんあります。


トイレの対面にあるのが洗面台。ハンドドライもあってなかなか。


私は意外に思うのですが、自動販売機もあります。


特別車両と車両を繋ぐ貫通扉はこんな感じ。センサー式ではなく左にあるプッシュ式のボタンを押します。


それからこれもデッキスペースにある乗務員用スペース。敢えて専用の個室とはせず扉もありません。




それでは客室内へ。中間車の全景からになりますが、特別車両券(μチケット)を必要とする車内だけあり、
特別車両は全席指定となっているため一般車とは違う落ち着きある車内の雰囲気となっています。
特に中央の通路が朱色の暖色系となっているのが一際目立ちますね。
両側にリクライニング角度は浅いもののフリーストップリクライニングが展開します。


天井照明は豪華に2列が中央に走ります。


さらには側面の荷物棚にも腰掛毎の間接照明までつく豪華さですね。
なお側面の窓は角がない丸みを帯びたデザインで、カーテンは布製の厚みあるもの。


妻部に近寄ってみましょう。なぜか片方だけの広告枠。
その対照だからなのでしょうか、号車表示などの電光表示案内が右手上に見えています。
やや狭めの扉、その扉の上部には名鉄ならではの速度表示などを行うLED式電光表示器が。


こちらがその号車表示。


この速度表示が楽しいんですよね。さすがはJRと熾烈な競争をする名鉄ならではのサービス。


妻壁にある隅用テーブルです。各座席には窓側だけにしかテーブルは存在しないのですが、
妻壁にだけはこのように隅用テーブルが設定されています。


腰掛は背ズリの枕の部分がとても大きくてどっしりとした感じを与えています。
モケットは青で、他の部位は白を基調に2色でほとんどまとめられています。
とても清潔感溢れる感じがして好感が持てます。
ただ寒色系なのでちょっと冬には寒々しい印象も否めないところもあります。
側肘も変わっていて、前端部が曲がっておりシャープな感じがするのに、
先ほども述べたどっしり感とあいまっていいのかもしれません。



各腰掛窓側にある小さなくず物入れ。これは珍しいと思います。


さてこちらは身障者用腰掛がある車内。違いは車端部の扉と扉近くの腰掛配置。


これがその扉。車椅子が通れるサイズにここはなっています。


1人掛用腰掛。仕様としては2人掛腰掛に全く同じです。



いよいよパノラマ(展望席)へ


前面展望をとにかく重きに考えられた空間は腰掛配置もこのように段々状。


号車表示はここでした。


前面展望はとにかく大きな窓!


ここも最前列にだけある隅用テーブル。色が合わせてあります。


最大の特徴はご覧のように中間車と同じように腰掛仕様は似ていますが、
背ズリの高さが天井の低さに応じて低く、腰掛も回転させることができません。


背面はFRPフレームで包みこむような印象を感じます。
中間車と同様網袋があるとともに、座席高さが低いのにもかかわらず、
きちんと足掛も設定されています。



一般席


一般席については仕様が同じ1800系をご覧下さい。



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